簡易版 Project North Star ver.2の作り方

exiiiメカインターンの中島です。

以前このブログで紹介した簡易版Project North Starをver.2として高解像度ディスプレイを使えるようにアップデートしたのでご紹介します。

 

 

概要

こちらの内容を参考にさせていただき、当社でもProject North Star の高解像度化に取り組みました。

 

前回の簡易版では解像度が片目320×480でしたが、今回の高解像度版では片目1080×1200になりました。

 

 

そこで、この記事では前回の簡易版Project North Starから出来る限り少ない部品交換でアップデートする方法を紹介します。

 

 

 

変更内容

前回の簡易版Project North Starの作り方はこちらです。

https://exiii.jp/2018/07/19/project_north_star_jp-2/

 

この記事では簡易版Project North Starからの部品の取り替え部分のみを記載します。

もし簡易版を作製しておらず、1から高解像度版で作製する場合は上記ポストを併せてご覧ください

 

今回のアップデートでは以下の部品を取り替えます。

・3.5-inch LCD→3.81-inch AMOLED

簡易版ではRaspberry Pi用のLCDを流用していましたが、高解像度版ではAlibabaで購入可能な3.81-inch 1080×1200 AMOLEDを使用しました。3.5 inchから3.81 inchと少し大きくなったため、頬に当たりやすくなりましたが使用上は問題ありません。

・LCD Holder A/B→OLED Holder L/R

簡易版では左右のディスプレイ固定部品を共通化するためLCD Holder AとBを2セット作っていました。今回はディスプレイの間隔確保のため左右共通化は諦め、A/B2つのパーツを一体化、OLED Holder L/Rとしました。

・Top Cover→Distribution PCB Holder + Display PCB Holder

簡易版で使用したLCDはドライバ回路が含まれていましたが、今回使用するOLEDはディスプレイ本体とは別にドライバ基板が付いてきます。この基板を取り付けるためTop Coverの代わりに、基板固定用の新しいパーツDistribution PCB HolderとDisplay PCB Holderを作製しました。

 

また、今回のディスプレイ変更によりドライバー基板が追加されたことでHDMIケーブルとUSB microB-USB Type Aケーブルは1本ずつになりました。電源については注意が必要なので以下のセットアップの項目をご覧ください。

高解像度版の部品表はこちらのスプレッドシートをご覧ください。3Dデータもこのスプレッドシートからダウンロード可能です。

https://docs.google.com/spreadsheets/d/1q7o6xHUbGLv23qdTfnOKfcg5PJsRNmybz5jlITx19lY/edit?usp=sharing

 

 

組み立て手順

簡易版Project North Starから左右のLCDとLCD Holder、Top Coverを取り外した状態から開始します。ヘッドギアとSlide Railは取り外し必須ではありませんが、取り外したほうが作業は容易になると思います。

 

Distribution PCB HolderにOLED基板のフレキを通し、ネジで固定します。

 

Display PCB HolderをDistribution PCB Holderにネジで取り付けます。

 

Distribution PCB Holderに通したフレキを基板に取り付けた後、基板をDisplay PCB Holderに固定します。

 

Reflector Holderの上部からディスプレイを入れます。

 

 

Distribution PCB HolderとLMC Holderをネジで固定します。

 

左右のディスプレイをOLED Holderにスライドさせてはめます。

 

OLED HolderをReflector Holderにネジで固定します。

 

高解像度化の部品交換は以上です。

 

 

セットアップ

今回採用したOLEDディスプレイは起動時の電力消費が大きくなるため、PCからの電力供給では使用することが出来ませんでした。定格電流の大きいACアダプターかモバイルバッテリーを使用してください。ここでは2.4AのACアダプターを使用しました。

 

 

 

キャリブレーション

簡易版からディスプレイの大きさが変わっているのでキャリブレーションを行う必要があります。
簡易版ではSTYLY Developer’s Blogでキャリブレーション方法を紹介して頂きました。

http://psychic-vr-lab.com/blog/unity/project-north-star-%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E6%96%B9%E6%B3%95/

 

このブログからの今回の変更点は以下2点です。

・ソースコード修正箇所

簡易版:(1080*2, 1920)
高解像度版:(2160, 1200)

・アスペクト比の違いを調整

Left/RightScreenのScaleを以下のように設定しました。
簡易版:(1.1, 0.833333, 1)
高解像度版:(1.3, 1.3, 1)

 

 

おわりに

今回は簡易版Project North Starを高解像度にアップデートしました。

 

解像度が上がったことでディスプレイの格子が見えにくくなり、細かいテクスチャまで見ることができるようになりました。

 

高解像度化していくことで、本家Leap Motionの動画で紹介されていたUIのような文字を扱うことが出来るようになり、ARの活用方法に幅が出てくるのでワクワクしますね。

 

今後ともこのProject North Star含めAR・VRの利活用を進めていけるよう尽力して行ければと思います。